★ パッチテスト

アトピーの人はアトピーによる合併症にも十分注意が必要です。アトピーは皮膚のバリア機能が低下している状態です。ですから正常なバリア機能がある人は大丈夫でも細菌などが入りやすくなっています。その感染による皮膚病がさらにアトピーを悪化することにもなりかねません。１つめは「接触皮膚炎」です。近年、間違った使い方による塗り薬での接触皮膚炎が多くなっています。これはパッチテストをすればすぐに赤くなりますし、症状が出た場合はすぐにその薬を治療すれば治ります。特に非ステロイド系による薬による皮膚炎が報告されています。子供に多い合併症が「水いぼ」と「とびひ」です。どちらもアトピーでもアトピーでなくてもいきなり発症します。しかもこの２つは放っておくと人から人へ移りますし、体全体に広がります。「水いぼ」はプールなどで感染することが多く、幼稚園ぐらいまでの子どもに多いです。中央部分が少しへこんで直径は２、３ミリぐらいの小さなものです。つめで引っかくとウィルス性なのでどんどん数が増えます。近所や園で流行している様子があったらすぐに診療してもらいましよう。ピンセットで１つずつとるのが確実ですが、痛みがあることもあり、病院によっては薬を塗ってぽろっと取れるようにしてくれるところもあります。